
デザイナーズハウスでのIKEAキッチンとの出会い
新居のキッチンをIKEAにすると決めたのは、思いがけない出会いがきっかけでした。数年前に暮らしていたデザイナーズハウスのキッチン。実はIKEAのキャビネットをカスタマイズしたものだったのです。

入居当初は気づかず、しばらく経ってからIKEA製だと分かりました。
もともとデザイナーズハウスのような特徴のある住まいに惹かれる傾向があったので、いつか自分の家を建てるならデザインのアイデアを取り入れたいという気持ちが芽生えていきました。
家づくり初期の迷走
いざ家づくりを考え始めた頃は、「キッチンにこだわりすぎると沼にはまるかも」と思い、最初は工務店が指定する国内メーカーで無難にまとめようとしていました。

ところが工務店選びがなかなか進まず、その間にキッチンへのこだわりがどんどん膨らんでいったのです。
「毎日使う場所だから、やっぱりこだわりたい!」──そう思い始めてからは、Pinterestを利用して好きな画像をボードにまとめるようになりました。
シェーカースタイルとの出会い
Pinterestを利用すると、ほとんど海外のキッチンばかりが目に止まり、そんな中で共通したデザインが「かまち扉」でした。調べていくうちに「かまち扉」にも様々なスタイルがあることを知り、シンプルで潔いラインを持つシェーカースタイル(Shakerスタイル)を絶対取り入れたい!と思うようになったのです。

シェーカースタイルはトラディショナルな雰囲気もありつつシンプルなデザインなので、自分が歳を重ねても長く愛用できると感じました!
この当時(2021-2023年)、大手国内メーカーの「かまち扉」はハイグレードラインに多く、むしろ「高級感がいらない」私には価格面でも合いませんでした。
どこかにイメージが合うものがないかと、ウッドワンをはじめ、いくつかのメーカーを比較し、現物を見に足を運ぶこともありましたが、私の求める「海外風のシェーカースタイル」とは微妙に違いました。カントリー寄りだったり、エレガントすぎたり…。ウッドワンも美しいのですが、私には少し「ツルッときれいすぎる」印象でした。
無垢材とDIY文化から得たヒント
並行して海外のDIY動画もよく見るようになり、無垢材の扉を塗り直して長く使う姿に強い魅力を感じました。家を自分たちの力で維持していこうというスタンスってすごく素敵で、私もそうしたいと思いました。

日本だと「キッチン=一式」で買うのが当たり前ですが、調べてみると、DIY文化が根づいている地域では、扉や天板を単品で交換するのも一般的なようです。文化の違いを強く感じました。
もちろん日本でもリフォーム業者を通じて天板だけ交換できますが、海外ほど一般的ではないと思います。
IKEAに決めた理由
- デザイン:シェーカースタイル(Shakerスタイル)が選べる
- 素材感:無垢材を取り入れた扉(突板タイプもあり)
- 価格:他メーカーより現実的
「シェーカースタイルのデザイン」「無垢材であること」「価格の現実性」──この3点を満たしたのがIKEAのキッチンでした。
正確に言うと、”LERHYTTAN(レルヒッタン)”という商品です。

さらに要望を言うと、好きな色に塗りたかったのですが、そこまでは難しいので、色はブラックかグレーの2択で妥協しました。
※IKEAのキッチン扉シリーズは時期によってラインナップが変わるため、この記事で紹介する商品が現在も販売されているとは限りません。
また、キャビネットや扉はIKEAにするとしても、ワークトップや設備(水栓やコンロなど)は変えたい、という強いこだわりがあったので、IKEAのキッチン正規取扱店から、要望を叶えてくれそうな業者を探し、IKEAのキッチンが第一希望となりました。
工務店との調整
一般的な工務店ではキッチンメーカーが決まっていることが多く、キッチンをIKEAにしたいと言っても断られることがあります。私たちも最初は少し不安でしたが、最終的にお願いすることになった工務店は柔軟に対応してくれました。
「IKEAキッチンでも大丈夫です」と言ってもらえたことが、工務店を決定する大きな理由のひとつになりました。その後は何か問題が起こることもなく、IKEAの専門業者と連携し、スムーズにプランを進めることができました。
まとめ
偶然の出会いから始まり、検討を重ねるうちに「やっぱりIKEA!」となりました。IKEAは北欧生まれなので、私が惹かれたのも自然なことだったのかもしれません。
工務店の理解と専門業者のサポートのおかげで、理想のキッチンにたどり着くことができたと思います。
日本のシステムキッチンでは実現できなかった「デザインの自由度」は、IKEAを選んだからこそ。
実際に使ってみて後悔はなかったのか?7年間+新居での1年を通じた体験をまとめた記事はこちらでまとめています。

次の記事では、IKEAキッチンを実際にどうカスタマイズしたのか(ワークトップや設備)を詳しく紹介していきます。