
IKEAキッチンに感じた不安
新築を建てるときに、IKEAキッチンが候補にあがりました。
ただ、いざ採用するとなると「もし後悔するようなことがあったらどうしよう?」「国内メーカーの方が安心感はあるよね」「工務店がIKEAキッチンを入れることに難色を示すかも…」と、IKEAに決めるまでには何度も迷いました。
でも、そんな不安を持ちながらも、実は私、賃貸でIKEAキッチンを長く使っていたのです。
賃貸で使ったIKEAキッチンの経験から
新築を計画中、すでに賃貸で数年使っていたIKEAキッチンについて振り返りました。
その後、新居への引っ越しまでの期間も含めて、合計で約7年間使うことになります。

築年数が経った物件だったので新品ではありませんでしたが、引き出しにはソフトクローズが付いていて、扉の開け閉めもスムーズ。使いづらさを感じることはありませんでした。
キャビネットの内側は国内メーカーと比べると少しチープに見えるかもしれませんが、実際に使う上では特に不満はなかったです。
さらに面白かったのは、賃貸で使っていたキッチンがカスタマイズされていたこと。

ペニンシュラ型の作業台はIKEAのMETOD(メトード)キャビネットにIKEAの扉を組み合わせ、壁側は同じMETODキャビネットにオリジナルの扉が付けられていました。取手や天板、サイドパネルもIKEAではなく別商品。そんな自由なアレンジが加わったIKEAキッチンは、既製品の枠を超えた雰囲気があり、私にとっては大きな魅力でした。
経験から学んだ工夫(施主目線)
使っていく中で、水回りの劣化が気になったのは事実です。
「ここはちょっと後悔ポイントになるかも」と感じた部分もあったので、新築では次のことに気をつけました。
- キャビネット素材はメラミン化粧板を避ける
メラミン化粧板(メラミン樹脂を使った化粧板)は経年劣化で剥がれやすく、水回りで使うには少し気を使う素材。剥がれてしまうと補修がしづらいのもマイナスでした。 - 扉に水をかけない(タオルは専用フックへ)
賃貸ではタオル掛けがなく、シンク近くに吸盤フックを付けていましたが、その周辺の扉が一番劣化していました。新築では専用のタオル掛けを用意して解決。

- キャビネットの底板にシートを敷く
底面は汚れてから掃除するより、最初からシートを敷いておいた方が断然ラク。滑り止めにもなり、キャビネットが長持ちします。

IKEAに限らずどのキッチンでも通じる工夫ですが、こうした小さな対策で「後悔」を減らせると感じています。
IKEAキッチンのメリット・デメリット
私なりに感じた、メリット・デメリットをまとめます。
メリット
- デザインの自由度が高い
シェーカースタイルなど海外らしいデザインも選べるので、好みのテイストに合わせやすいです。 - キャビネットの耐久性は安心できる
7年間使っていても、引き出しの開閉はスムーズで大きな不具合はなし。 - 価格が現実的で導入しやすい
国内メーカーよりもコストを抑えられ、デザインとのバランスが良い。 - 取手の自由度が嬉しい
国内メーカーだとプランによって取手が決まってしまうこともありますが、IKEAは選択肢が豊富。
デメリット
- 扉素材によっては水回りに弱い
特にメラミン化粧板は水がかかる場所だと劣化が早いと感じました。 - 工務店によっては施工を断られる場合がある
事前に「IKEAキッチン対応可か」を確認しておくのが必須です。 - 商品ラインナップの変更がある
長期的に同じ部材を追加購入するのが難しいケースがあります。 - 現在は蹴込み部分を収納にできない
IKEAでは現在は蹴込み部分に収納を設ける仕様はありません。


補足:私のキッチンの場合
IKEAのメトードキャビネットとレルヒッタンの扉を使っていますが、ワークトップ・シンク・天板・水栓は別メーカー。取手も真鍮製を個人輸入して組み合わせました。
こうした「ハイブリッドな組み合わせ」ができる自由度は、IKEAキッチンならではの魅力だと感じています。
これから検討する人へ
IKEAキッチンを検討しているなら、まずはIKEAの店舗で実物を見て確認し、あわせて工務店に施工可否を相談することが大事です。
そして、自分のライフスタイルに合うかどうか。ここを押さえれば「後悔しない選び方」ができます。
まとめ | 私はIKEAキッチンを選んで後悔していない

「IKEAキッチンは後悔する?」と不安に思う方も多いですが、私自身の7年間の経験ではキャビネットに大きな問題はなく、新居でも使い勝手に大きな不安はなく選びました。
現在、新居で1年ほど使っていますが、不満な点はありません。
もちろん、素材や水回りには注意が必要ですが、ちょっとした工夫次第で快適に長く使えます。
結果として私は IKEAキッチンを選んで後悔していません。
むしろデザイン性と価格のバランスを考えれば、やはり私たちの選択肢はIKEA一択だったと思います。