
キッチンの換気扇、いらないんじゃない?
夫からそう提案されたとき、正直、私も驚きました。
料理の匂いは?油汚れは?
そもそも法的に大丈夫なの?
2026年時点で入居から約2年。
わが家のキッチンにはレンジフードがありません。
IH×吹き抜けの家で、匂いや汚れはどうなるのか。
よかった点も微妙だった点も含めてまとめます。
もともとはレンジフードを付ける予定でした
最初は、当然のように
レンジフードを付ける前提で進めていました。
これまで住んだ家はすべてレンジフード付きで、
キッチンには付けるものだと思っていたからです。
最終的に検討していたのは
FUJIOHのSERL-3R-751W。
気密シャッターの設置や施工区分の確認まで進んでいたので、
流れとしては完全に付ける方向でした。
方針が変わった理由
ある日、夫が言いました。
いっそ無くすのはどうか。
夫は、高気密・高断熱の家にすることを重視しており、
気密性能の指標であるC値0.5以下を、ひとつの目標にしていました。
(結果的に、気密測定ではC値0.4を記録しています)
レンジフードの開口部は、
どうしても外とつながる大きな穴になります。
夫はこう考えていました。
気密シャッターで改善はできても、完全にゼロにはできないかもしれない。
レンジフードの貫通部は、断熱と気密の連続が切れやすく、弱点になりやすい。
数値に出なくても、そこが気になるなら最初から無くすのが早い。
加えて、次の点もありました。
- LDKの天井高はH2300(一般的なH2400より低め)
- 吊り戸棚なしのオープンキッチン
- デザイン性の高いレンジフードは高額になりやすい
- わが家の間取りでは、排気口が外観に影響を与える場所に付く
性能、コスト、空間の抜け感を並べたとき、
無くすという選択肢が、わが家には最適だと思えてきました。
過去の住まいでの体験
以前住んでいたデザイナーズ賃貸では、
ARIAFINA Ariettaシリーズのレンジフードが付いていました。

間取りは、2階LDK+吹き抜け。
そして、IHコンロ。
新築で計画中のわが家の構成と、
かなり近い条件です。
ある日、
レンジフードの下で電子タバコを吸う夫と会話していたとき。
換気扇を回していても、
煙が階段側に流れることに気づきました。
排気口の方向に吐き出していたにもかかわらず、
半分くらいは階段のほうへ流れていく様子を目の当たりにして、
少し驚きました。
実際、この物件に7年ほど暮らす中で、
吹き抜け部は空気が滞留しやすいと感じることもありました。
料理の匂いが1階や階段付近に残ることも、
たびたびありました。
もちろん間取りや気流条件によりますが、
少なくとも、レンジフードがすべてを吸ってくれるわけではない。
そう実感できたことは大きかったです。

電子タバコの白い煙の流れは、
とてもわかりやすい体験でした。
新居も似た間取りなので、
空気の流れを完全にコントロールするのは難しいかもしれない。
そう考えるきっかけになりました。
レンジフードなしのわが家の換気計画
わが家ではもともと、
第3種換気システム「ルフロ」を採用する計画でした。
そこで、
室内用の排気グリルを
コンロ近くの床にも設けることにしました。
床にした理由は、次の2点です。
- 過去の住まいで、煙や匂いが階段側に流れる体験があったこと
- 壁や天井に排気口を見せたくなかったこと
工務店経由で、建築確認の検査機関や消防にも確認し、
わが家の条件では問題ないという回答をもらいました。
※ 条件は地域や設計で変わるので、
必ず設計者・自治体で確認してください。
わが家のキッチン全体の仕様(設備一覧)は、こちらにまとめています。
→ IKEAキッチンの仕様まとめ(換気扇:設置なし)
レンジフードなしのキッチン|2年住んでみて
蒸気
IHでも、料理をすると蒸気は天井まで上がります。
最初は、白い壁が変色しないか気になりました。
ただ、入居から約2年が経った現在、
目立つ変化はありません。


わが家の壁と天井は白なので、最初は不安でした。
でも今のところ、問題なさそうです。
コンロ真上の照明を触ってみても、
サラッとしています。
匂い
匂いが強い料理をすると、
1階まで匂いは広がります。
これは事実です。
ただ、次のような状態でもあります。
- キッチン横のランドリールームの衣類に匂い移りはない
- キッチンと同じ2階にある浴室(換気扇・乾燥暖房・窓なし)に一時的に溜まることはあるが、持続はしない
- 外の排気口からは料理の匂いが確認できる(排気自体はできていそう)
- たくさん揚げ物をしたときは、翌朝まで階段付近で匂うこともある(感じ方に個人差あり)
完全に無臭、
というわけではありません。
旧居と同様に、
レンジフードの有無だけで決まるというより、
吹き抜けや階段の気流の影響も大きいと感じています。
わが家としては許容範囲内です。
油汚れ
調理のときは、
油はねガードを使っています。

これは、
壁面が全面タイル張りではなく、
部分的に貼っているためでもあります。
壁タイルを部分貼りにした経緯と貼り分けの考え方は、別記事でまとめています。
→ キッチン壁タイルの施工例(部分貼りの理由)
油はねガードのおかげで、
油はねは大半ブロックできている印象です。
ただ、
気流に乗って上がった油分は
ゼロではないようで。
コンロ近くのペーパーホルダーには、
ホコリと一緒に
油分を含む汚れが少し溜まります。

一方で、
コンロ上部の壁は、
ベタつく感じはありません。

今思えば、賃貸で使っていたレンジフードの傘の上にも、
油分混じりの汚れが溜まっていました。
掃除する場所が変わっただけで、
手間としては大きく変わらないのかもしれません。
掃除
コンロ近くの床に設置した排気グリルは、
いくつかある排気グリルの中で、いちばん汚れが目につきます。
それでも、
気になったときに拭く程度で運用しています。

一方で、
いちばん汚れが溜まるのは、
コンロ付近の床に敷いた透明マットです。
敷いたときの見た目は気にならず、
フローリングを保護してくれる代わりに、
マット自体には汚れがそれなりに付着します。
ただ、ここは
レンジフードがないことがどこまで影響しているのか、
正直わかりません。
賃貸の頃は、ここまでこまめに掃除していなかったので、
床汚れは単純に比較できないな、と思っています。

まとめ|レンジフードを付けない選択に後悔なし
レンジフードを付けない選択は、
どの家でも成立するわけではありません。
わが家の場合は、次の条件が揃って、
はじめて検討できたと思っています。
- IH(燃焼排ガスが出ない)
- 間取り(吹き抜け・階段)
- 換気計画(ルフロ+排気位置)
- 家族の許容ライン
わが家では、性能をきっかけに、
レンジフードなしに落ち着きました。
現在、新居に2年ほど暮らしていますが、
レンジフードがないことに後悔はありません。
わが家のIKEAキッチンを7年使って感じた「後悔ポイント」はこちら。
→ IKEAキッチンで後悔したこと(実体験)

ちなみに夫は、レンジフードに頭をぶつけることが多かったので、
無くせて良かったと言っています。

参考|各社公式サイトなど
第3種ダクト式24時間換気システム『ルフロ400』|日本住環境株式会社
→ わが家が採用した換気システムです。
■ 使っているもの
- 三菱|CS-T322BFR|ユーロスタイルIH
(公式サイト)
楽天市場で見る|Yahoo!ショッピングで見る | Amazonで見る
→ グリルレス 3口タイプのものを使っています。 - コンロ用 油はねガード(コンロ周りの汚れ対策)
※現在使っている製品は売り切れのため、同タイプの類似品リンクを掲載しています。
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→ 調理中は必ず使っています。(湯沸かし・温め程度は除く)。 - 透明キッチンマット(床の汚れ対策)
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→ コンロ付近の油はね・汚れ対策。フローリングを守ります。
■ 検討したもの(採用しなかった)
- FUJIOH|SERL-3R-751W(レンジフード)
(公式サイト)
→ 最後まで検討していたレンジフード。
気密シャッターの確認まで進めていました。
■ 参考:過去の住まいで使っていたもの
- ARIAFINA|Arietta(レンジフード)
(公式サイト)
→ 好みのデザインがいくつかありました。

