
IKEAのキッチンを採用したわが家ですが、
天板は、IKEAの商品ではなく「人工大理石STARON(スタロン)」を組み合わせています。
理由は、仕事の都合と、長く使える耐久性のため。
最終的に、LOTTE CHEMICAL(ロッテケミカル)が製造販売する、韓国発人工大理石 スタロン「ペブルスワン」にたどり着きました。
この記事では、
IKEAキッチンに他社の天板を組み合わせた実例として、
選定のプロセスと使い心地をまとめています。
撮影の仕事をしているから、天板は「ホワイト系」に
料理の撮影を行う仕事もしていたため、
キッチンの天板はホワイト系と決めていました。
賃貸時代は、ステンレス、マットなホワイト(材質不明)、
そしてグレーのクラウド柄(デザイナーズ賃貸時代)と、
3種類の天板を経験しました。

自然光での撮影を主とするため、
一番安定して撮影できるのは、柄がないホワイトの天板。
光の反射がやわらかく入り、天板そのものが「レフ板」の役割を果たしてくれる。
必要であれば切り抜きも容易。
このため、材質は自然と人工大理石に絞られました。
材質は人工大理石(アクリル系)に絞り込み
人工大理石といっても、
大きく分けると「ポリエステル系」と「アクリル系」があります。
耐久性や質感、補修のしやすさを考え、
私はアクリル系を選択。
候補に挙がったのは、コーリアン、スタロン、ハイマックスの3社です。
| ブランド名 | メーカー/販売会社 | 創業国 | グレード・特徴 |
|---|---|---|---|
| Corian(コーリアン) | デュポン・三菱ケミカル株式会社(DuPont-MCC) | アメリカ | 最上位クラス。高耐久で、カラーバリエーションも豊富。 |
| Staron(スタロン) | ロッテケミカル(LOTTE Chemical) | 韓国 | 中〜上位クラス。コーリアンに近い品質でコストパフォーマンスが高い。 |
| HI-MACS(ハイマックス) | 伊藤忠プラスチックス株式会社(LXハウシス製) | 韓国 | 中位クラス。デザイン性と価格のバランスに優れる。 |

韓国は、私が好きな欧米風キッチンのデザインが優れている印象があります。
Webマンガでも、登場する家のキッチンがどこか海外っぽくてスタイリッシュ。
夫がKカルチャー好きなのですが、
スタロンもハイマックスも韓国製という話をしたら、
「韓国って欧米スタイル好きだからね。ドラマで見るキッチンもそういうの多いよ」と。
スタロンやハイマックスを見て「いいかも」と思えたのは、
そんな背景もあったのかもしれません。
人工大理石の素材について、この記事では詳しくふれませんが、
興味のある方はぜひ調べてみてください。
「人大」と一言でいっても種類がさまざまなので、
一度きちんと調べてみるのをおすすめします。
| 項目 | ポリエステル系 | アクリル系 |
|---|---|---|
| 見た目・質感 | やや硬く、ツヤが強め | なめらかで自然なマット感 |
| 耐久性 | やや低い(ひび・割れに弱い) | 高く、耐衝撃・耐熱に優れる |
| 補修のしやすさ | 研磨しにくい | 研磨で小傷を目立たなくできる |
| 価格帯 | 比較的安価 | やや高価(高級ラインに多い) |
| 主な用途 | 洗面台・低価格キッチンなど | 中〜高級キッチン・店舗什器など |
| 代表ブランド | ー | コーリアン/スタロン/ハイマックス |
「柄がないホワイトの天板」は、少し不安になった
当初は、IKEAに決めるなら
コーリアンの「カメオホワイト」(やわらかいホワイト)で
プランを組んでいました。
けれど、時間が経つにつれ、
「真っ白、大丈夫かな……?」という不安が出てきました。
気をつけていても、汚れはどうしてもつく。
そして、真っ白はごまかしがきかない。
一方で、検討当時の賃貸キッチンは柄があり、細かな傷も目立たないように見えるのも事実。
そしてある日、保管していたコーリアンのサンプルに
うっすらと染みがついているのを見つけてしまい、一気に再検討しようと思いました。
もちろん、適切にケアすれば汚れは落とせると思います。
でも、長く付き合うことを考えると、少し気が重い。
やはり、柄ありの天板を考えてみることになりました。

柄なしのホワイトも、もちろん素敵です。
ショールームで見た、ウッドワンの真っ白な天板もきれいで引き込まれました。
でも、きれいに保てる自信がなかったんです。
柄ありで検討を再開。スタロンとの出会い
コーリアンの「レインクラウド」を検討し始めましたが、
柄ありにする場合、どうしても費用が上がります。
施工をお願いしていた業者さん(※IKEAのキッチン正規取扱店)から、
スタロンとハイマックスも候補として提案を受け、
公式サイトを見ながらいくつかピックアップ。
ロッテケミカルのお問い合わせフォームから、サンプルを取り寄せて比較しました。
そして、上がってきた見積もりを付き合わせ、
最終的な結論を出しました。
参考(2023年3月時点)
業者さんに出してもらった見積もりで、
【コーリアン】カメオホワイト(ワークトップ+シンク一体型) を基準にした場合の差額(税抜)です。
- 【ハイマックス】 グランフロスティー:-32,000円
- 【スタロン】アスペンスノー:-16,600円
- 【スタロン】ぺブルスワン:-8,600円
- 【スタロン】テラゾーヴェネツィア:+15,400円
- 【スタロン】クラウドバンク:+20,000円
- 【コーリアン】レインクラウド:+55,400円
柄ごとにランクが設定されているイメージです。
スタロン「ペブルスワン」に決めた理由
クラウド系は王道の人工大理石の柄で、施工例も多く、
仕上がりのイメージがしやすいのが魅力。
ただ、当時の賃貸キッチンもクラウド柄だったので、
少し新鮮味に欠けるかな、と思いました。

クラウド柄とひとことで言ってもたくさん種類があり、
サンプルはどれも素敵でした。
テラゾー(terrazzo)柄は、非常におしゃれで心惹かれたのですが、
長く使ううちに、飽きてしまうかもしれないという不安もありました。
サンプルはすごくかわいかったです。

そんな中で見つけたのが、
スタロンの「ペブルスワン」(2段目左から3つめ)。
落ち着いたホワイトをベースに、淡いピンクとグレー、
そしてピュアホワイトが混じり合う穏やかなトーン。
レフ効果も期待でき、主張は控えめなのに個性がある、
その「ちょうどよさ」に惹かれました。
スタロンはコーリアンよりもやや手ごろな価格帯で、
取り扱い店の在庫もわずかだったため、シンクとあわせて急ぎ発注。
最終的には、業者さん経由で発注する形になりました。
ワークトップ+シンク一体型の詳細な発注書に、「E:kitchen」と記載があったので、
私が依頼したIKEAの業者さんは、「E:kitchen」に発注されていたようです。
実際に使ってみて感じたこと

結果として、
柄ありにして本当によかったと思っています。
ペブルスワンは、
小傷や汚れがついてもじっと見ないと分からず、
「模様かも?」と思うこともしばしば。
もちろん、包丁を直接当てるような使い方はできませんが、
日常使いの中で困ることはまったくありません。
やさしい柄と明るい色味のおかげで、
シェーカー扉×ブラックトーンのキッチンに、
ほどよいやわらかさが加わりました。
スタロンの人工大理石、今のところ、必要十分満足しています。


